ニホンヤモリについての失敗
普段はアナログボードゲームの事を書いているが、今回は、自分の飼っているペットについての失敗談を聞いてほしい。
!!注意!!
写真も絵もありませんが、爬虫類の話なので苦手な方は見ない方がいいかもしれないです。
今はヒョウモントカゲモドキとニホンヤモリを飼育していて、そのニホンヤモリの方の話。
もう、何週間か前、餌やりの時にヒョウモントカゲモドキと一緒のタイミングで飼育ケースの掃除と餌やりをしていた。ヒョウモントカゲモドキの方にはクル病という病気の予防の為にカルシウムのサプリメントの粉末を餌とは別に与えている。
その時ふと、深く考えたり調べたりせず、ニホンヤモリの方にも必要だろうと思って与えようと思ったんだ。
なついているわけではないので、餌と一緒に皿に入れておいた。…のだけれどそれがとても悪かった。
少ししてから様子を見てみれば、足から腹から白い粉末だらけになっていた。
そして、壁を登れなくなっていた!
ヤモリの足の裏は不思議な構造をしていて、吸盤でもカギ爪でも粘着でもない仕組みで壁や天井にくっついている。ファンデルワールス力という力を利用している…らしい。足の裏は細かく枝分かれした毛が生えたようになっている。
それを思い出し、とんでもない事をしてしまった事に気がついた。
おそらく足の裏に細かな粉末が入り込んでいる。水を入れた皿を通ってもまだ登れない状態のまま、粉は落ちてない。下手したら水でかえって固まってしまったかもしれない。どうしよう。
足の裏をきれいにするのも、そもそも捕まえる段階で尻尾の自切の危険があるし、足の裏を強くつついて傷になってもいけないし、どうしようと途方にくれていた。(その時、何故かネットで調べるという事はスッポリと頭から抜け落ちていた。)
何日経っても床付近にいて、それを見るたびに登れないよねと申し訳なく思っていた。
そして、次の脱皮の時に取れるといいなと願っていた。
そう、ヤモリは脱皮をするのだ。全身の表皮をまるごとすっぽり脱ぎ捨てるのだ。その時ならもしかしたら一緒に入り込んでしまった粉も外れて、元通り壁や天井に張り付けるんじゃないかと思っていた。
そして今日。
脱皮をしている途中の姿を見かけて、少しして全部脱げた後には早速天井付近にくっついていた。
ああ、良かった。本当に良かった。本当にゴメンよ。
こんな愚かな事をする人は、そうそういないと思うけれど、もし同じように登れなくなってしまったら慌てず静かに脱皮を待ちながら飼育してあげてほしい。
大丈夫、ヤモリは自分で解決できるから。